2019年5月22日水曜日

ふるさとはみかんのはなのにほふとき   種田山頭火

 歳時記で見つけた定型句。一読好感を持つも、内容としてはよくある望郷の句。ひらがなに騙されているような気もしつつも、山頭火が詠んでいると、望郷の念も強く感じるのは考え過ぎか。
 調べると、昭和7年5月24日の川棚温泉での句。同じ山口県なれど、防府は近くて遠い故郷か。なお、防府市の松田農園には揚句の句碑があるが「はな」は「花」と記されているらしい。

ふるさとはみかんのはなのにほふとき
種田山頭火/『俳句歳時記 第四版増補 夏』(角川ソフィア文庫)

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